2011/10/29

挑んで挑んで!!- 捨てないことの大切さ

 いきなりですが。。。
 バスケットの制作は研究することにとても似ていると思います。どのようにしたら、まだ、誰も作っていない斬新かつエレガントな作品を作り上げるか、始終そんなことを考えています。
そして、ひらめいたと思ったら、どんな材料で、どこをどうやって作るか計画を立てて、トライ!!
作り上げたものから、反省すべき点と今後の課題を教えてもらい、また作る。
まさに、研究だと思いませんか?

 さて、今作っているバスケット

これからさらに解きますが、その前に挿しなおすステイブの準備をします。

 3日前に蓋はできたものの、ステイブの太さ、仕上がって出た色などが全くピンと来ませんでした。蓋に使っているベースの良さも引き立っていません。明らかにStudy(最初の実験計画)が悪いです。
 なので、今日解いて新たに作り直すことにしました。

 この蓋に合う木のステイブは、ここから使いました。雑穀コーヒーの間に入っているものは、今までバスケットを作った時に出た丈の短い木や竹の切れ端です。5年くらい前からこういった小さいサイズの木や竹などをこの缶に入れています。
自分の出番をまつ様々な種類や長さの木や竹たち。
 
 断捨離などとは全く対極にある行為ですが、捨ててしまいがちなもが私に色々なことを教えてくれます。捨てない大切さもあるのではないかな~と思います。

 さてさて、また制作に取り組みますか。。。

2011/10/17

神無月もはんなり

 10月7日~11日までローランサンヒロの落合先生に日本髪を結っていただきました。

 今回は『鴛鴦(雄)』です。わずか4日の結髪ですが、気候も日本髪にやさしく、はんなり過ごさせていただきました。



亀次郎の『小栗判官』を見たり


山種美術館の『知られざる歌舞伎座の名画』を見に行ったり
(因みに、美術館そばのイタリアンのお店でランチをしている図です)。


ホームパーティをしたり。↑大和撫子もとい日本母風


それでもって、普段食べないおでんなんか作ってみたり
↑大和撫子っぷりをアピールしているわけではありません。


 4日間をフルに楽しませていただきました。
 そして、バスケットを作る上で大切なことを再認識させていただきました。 

2011/10/16

挑んで、挑んで!

 買ったばかりのオークのベース。ここからこのベースのよさを引き出します。

 色を塗って、木目を引き出します。
 どうです?ベースは木目のよさが出てきたと思いませんか?

 今回、バスケットのボトムは、メープルをメインにオーク、ウォルナット、マホガニーを挿しています。

 私も含めバスケットを編む方々は、自分自身の編んでいるバスケットを白いバスケットとか黒いバスケットとカテゴライズしています。
 昨年くらいから、白ってなんなんだろう?黒って何を挿して黒なんだろう?疑問がわき起こってきました。

 そして、白だから白い色の木だけ使う、黒だから黒っぽい物だけ挿すことでいいのだろうか?一体、白とか黒のバスケットて何を基準に言っているのだろう?、 更に、白いバスケットだからオークやメープルを、黒っぽいバスケットだから黒っぽい木だけを使うという、そんな安易な姿に疑問を感じはじめるようになりました。
 
 絵画のバラの赤い花びらの中に黒が混じっているように、バスケットももっと自由でいいのではないかしら?そう思いませんか

 白とか黒とか茶色とかそんな枠を取り払ったバスケットを作りたい。従来のバスケットに挑む気持ちで作っているバスケットがこれです。



 いかがでしょうか?挑んでいる感じすますでしょう。