2010/09/05

Takanawa Basket(高輪籠) - 憩い(ikoi)

 8月中旬に仕上がったのはこちら。

   【 Takanawa Basket - 憩い(ikoi) 】   SOLD OUT

 これは、皇居は三の丸尚三館に出かけた際に、皇居内にある二の丸庭園休息所をイメージ
して作ったバスケットです。

 何人もの人が座ることで、色が変わった木のベンチ、漆喰の壁、ひさしから入る木漏れ日、涼しい風が通るさま、そういう風景をこのバスケットで表現しました。

 ケーンの色は全く自分では染めていません。自然と茶色なったいる部分を使用しました。それにあわせてウィーバーは柿渋で何日もじっくり茹でて染色したものを使用しました。
 蓋のベースは杢を使うことで床の雰囲気を出せると思い、バーズアイメープルを使用しました。また、人が座ったり、水拭きをしたため変色した床を表現すべく、ナチュラルなコントラストをつけながら丁寧に塗りの作業をしました。
 そして、今回はダブルのリムをつなぐのは2つのヒンジではありません。このダブルのリム専用にラッチを作っていただきました。いつもお世話になっているテクスインテ東京支店内海さんの作品です。ワガママで細かいオーダーをきいていただけて感謝です。

 ちなみに、上の写真は我が家のお玄関です。
 お客様をお迎えするために、このバスケットに小さい香炉をいれ、没薬を焚き、そして、庭にある羊歯をナンタケットバスケットで作った一輪挿しに挿してみました。

 しばし、この暑さを忘れていただければとても嬉しいです。


※バスケットの大きさは7インチカクテルパースです。

 

2010/09/04

Takanawa Basket(高輪籠)- Ohmiya

品は出来ているのにアップが全く追いついていません。。。

 7月末にようやく完成したバスケットです。
 ようやく~というのは、実はこれ。。。3年前、母の日に渡すべく編み始めたものなのです。
 ボトムは作ったのですが、蓋のステイブを半分くらいさしたところで、オーダーが立て込んできたので、そちらを優先しているうちにどんどん出来なくなってしまい、多くの人に迷惑をかけながらも挫折してしまったもの。
 そして、最近では、最初に描いた全くイメージではモチベーションが上がらず、隅に追いや、意識的に考えないようにしていました。
 「もう全く今に至ってはイメージもわかないし、挫折かな~」と思っていたら。。。



 こんな感じで、たまたま思いつきで加工してもらったMarquis用のベースがとてもとても気に入るものに仕上がったので、ようやく陽の目を見ることができました。

 
 PASMOを入れた定期券入れをバスケットのハンドルに巻きつけたり、バスケットの中でPASMOを行方不明にしてしまう母のために内側に1つ、それ専用の物を作りました。


 ちょっと脱線しますが、今回のノブは、象牙の皮目の部分を用いました。皮目の色がリムやハンドルにぴったりでしょう~
 話をもどして。。。
 パスもを取り付けたらこんな感じです。
 
 これで、母も、改札口であたふたPASMOを探すこともなくなるでしょう~
 めでたし。めでたし。

 本当に本当に長い間お待たせしました。私の作品を愛してくれるファン1号の母に感謝を込めて~







  


銘:Ohmiya

バスケットの底
 Stave:オーク
 weaver:1.75mm皮籐
バスケットの蓋
 Stave:オーク、ケーン
 weaver:1.25mm皮籐
Rim:リード2本、
   オーク1本 (Kei染色)
Peg:kininaruki(kei染色)
Handl:チェリー(Kei染色)
knob:象牙皮目
※大きさは8インチマーキスです。