2021/04/07

陰影礼賛

障子に当たった光がぼおっとして昼なお暗い和室、天井のしみや床の間の怖い置物がおかれた部屋、怖いけれど美しく惹かれる空間が古い家にはありました。そんな暗がりに潜む日本古来の美しさを表現したくて、このバスケットを作りました。



暗がりを表現するのに、ウィーバーを一から染めて何色か準備しました。また、ステイブも染めたウィーバーに負けないような色に染めました。ペグは天然木を加工し、ノブは紫檀から作りました。


銘は、暗がりに潜む日本独特の美を愛した谷崎潤一郎の陰影礼賛からいただきました。
光の加減で黒く見えたり、茶色や白に見える、色々な顔をもつバスケットを楽しんでいただけたら、望外の喜びです。


  銘:陰影礼賛

 本体:縦 210mm
    横 260mm
   高さ 150mm

  蓋:14/200mm
ボトム:13/200mm

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