2010/11/27

4 Dimensional Basket - 空飛ぶ4次元バスケット




「トリだ!」

「飛行機だ~!」

「空飛ぶバスケットだっ~」


 





 

 なんて会話がされているかどうかはさておき~

  4 Dimensional Basket のこだわりの3点をお話いたします。

 1-安定性の強化

 今までの3段リムのTakanawa Basket 、ハンドルをとめる位置のせいで

 物を入れていない状態で持つとバスケット部分がゆれるという欠点がありました。

「見た目は、今までのバスケットより安定感があるのに惜しい…」

「改善したらもっとよくなるよ~」

などの友人たちの声に励まされ

これまで通り、見た目の安定感はそのままで

バスケットを手に持った時の安定性を増すことを目的に

デザインを改良しました。

実際持って出かけましたが、ゆれるという欠点は解消され、

ねらい通り、持った時も見た時も安定性の高いものになりました。



 2‐ リム巻

 リムを巻く工程では敢えて巻かない部分を作りました。これを行うことで、

 リムの木目が活き

 引きでバスケット全体を見た時 rushing と編み目のバランスが良くなりました。

 いかがですか?





 3- 多色使い

  絵画や刺繍のフリーステッチはある色を表現するのに、何色もの色を入れて、

  深みをだして表現しています。

  バスケットでも絵画や刺繍のような色の出し方をすることで、より深みが出るのではないかな

  と思い挑戦しました。

  実際、ボトムを編むのに半年以上、4~5回の編み直しを繰り返しまし、

  形にすることが出来ました。

  このバスケット。一見黒に見えるのですが、黒いウィーバーは使っていません。

  自分で染めた薄い茶色をはじめ3パターンの茶色と白のウィーバーを組み合わせることで

  黒を作っています。

  なので、上の写真の様に強い光をあてると茶色に見えます。

  色々な色が楽しめるバスケットに仕上がりました。



 Takanawa Basket はこれからもビジュアルや使い心地などなど、

 誰もが満足がいくものになるよう、どんどん追求していきますので

 末永くよろしくお願いいたします。

2010/11/23

Takanawa Basket - 4 Dimensional Basket

   祖母の家の茶の間には古い茶箪笥がありました。


 お腹がすいたと言うと、お茶とお菓子が…

 お絵かきや漢字の練習がしたい時は

 古い藁半紙や裏が白い広告などの紙が…

 いつも何でも絶妙なタイミングで出てきました。

 また、茶だんすの一番上の小さな鍵のかかる引き戸には、

 祖母しか触ることができない帳面、そろばん、書き付けなどなど、
 
 にやら秘密めいたモノが入っており、皆が寝静まった静かな茶の間で夜遅く

 祖母が一人で何やら書いていました。

 謎めいていてそして4次元ポケットのように楽しい茶箪笥でした。

 昔懐かしいあたたかい思い出です。


 
 このバスケットを持つことで、忘れかけているけれど、誰もが持っている

 懐かしくあたたかい思い出を思い出してほしい~

   あなたの中に色々な可能性が入っている引き出しをたくさんあることを思い出してほしい~

 そんな思いを込めてつくりました。

 しかし、ただそのまま茶箪笥をバスケットに小さく作りかえるのではなく、

 今の時代のにアレンジして、モダンにエッジをきかせて表現しました。

 いかがでしょうか?




 銘:4 Dimensional Basket                 

バスケットの底
   Base: チェリー
 Stave: シナ柿、ウォールナット、マホガニー
 weaver:1.8mm、1.5㎜皮籐
   Peg:アイボリー

   ミニラッチ:柘植(ツゲ)

バスケットの蓋
 Stave:シナ柿、ウォールナット、オーク
 weaver:1.5mm皮籐
   Rim:オーク3本 (Kei染色)

   Handl:チェリー(Kei染色)
   knob:ボーン、オーク


 ※ バスケットの大きさは7インチカクテルパースです。
    価格等は連絡先にお問い合わせ下さい。

2010/11/07

リバティハウスで会いましょう (メロディより)


 前の記事でお話ししたリバティハウスの続き。
 
 上の写真はお店の様子。どれも素敵なものばかりです。
 アンティーク屋さんにありがちな暗い感じは全くなく、お店は明るくて気がきれいです。
 
 たくさんの素敵なアンティーク、それにまつわるマダムの熱のこもった話、そして、

 何といってもマダムのその可愛らしい人柄に、お店に入るとついつい時間を忘れてしまいます。
 因みに、我が家の玄関の漆ぬりのお盆もこちらでいただきました。


 お店では、アンティーク銀器のセール(30~70% off だそうです)をしています。
 今まで銀器は手が出ないわ~と思っていた方は、立ち寄ってみて下さい。

 

 
 そして、マダムの好意で置いてくださった、私の作品もあります。
 うふっ。こちらも見て下さいね。


  リバティハウス : 東京都品川区東五反田1丁目2−43
              Tel 03-3447-3274

近況報告

 寒くなってきたので、ふたを編む手をとめて
 ホットカーペットを出し、絨毯の下にひきました。



 ふと気づけば。。。
 なんということでしょう~なんと絨毯が曲がっているではありませんか~
 飼い主より先にぬくぬくしている猫をどかせてやり直しです。。。

 先日、上の写真の左端に写っているミュラーの花瓶、アンティークショップ
 リバティハウス東京都品川区東五反田1丁目2−43にて購入しました。
 この花瓶、夜になって小さい電球を入れると、地のピンクの色がとてもきれい。
 お茶を飲みながら、ぼんやり見つめていると、その日にあった良いことも悪いこともすべて
 包み込んで忘れさせてくれます。

 目にも心にも優しい、私の大切なものの一つになりました。
 これからもやさしく照らしてね。

2010/11/03

〆はやっぱり?



 お鍋の〆は、やっぱりうどんでしょう~
 湯気の中に1本おいしそうな麺が…

 いえいえ。シナ柿、くるみ鍋の〆は紐(ひも)です。

 ふたを作るため茹でている際に出た、シナ柿とくるみ木のエキス(灰汁?)で、
 ペグとバスケット本体を結びつける紐(ひも)を染めています。
 灰汁もバスケットの妖精がくれた大切な恵みです。
 いつも大切に使わせていただいています。
 
 どんな色に染まるかは、また次の機会で報告いたしますね。

 
 
 バスケット作りには関係ありませんが…
 コンロの上はこんな感じです。
 私のバスケット作りやお料理を手伝ってくれる、キッチン応援隊のみんなです。

 素敵な魔法をかけてね~