2010/10/31

今日はなに鍋?

 
 寒い季節は鍋が一番!!
 今日は秋の味覚鍋。具材は柿とくるみ。
 なんて、冗談はさておき~


 只今、蓋を制作中です。 
 鍋の具材の柿やくるみは、実の部分ではなくバスケットに使う木材です。
  
 蓋に使うステイブを適当な太さに切り出したら、切った面をサンディングして鍋へ投入。
鍋のお湯が沸騰したら1本1本引き上げて、丁寧に
「神様、きれいに曲がりますように。。。!!」
の声にならない祈りの言葉ととともに曲げてゆきます。

 特に、今回使ったシナ柿は、非常に硬い!!!木でした。
木目の持つ楽しさに魅かれ、軽い気持ちで使ってみましたが、
何度も曲げている途中で折れてその硬さを肌で実感しました。


 因みに、今回のバスケットだけではなく、日本の竹で蓋を作る時もこうやって煮出して蓋を作っています。
どんな素材を使う時もバスケットを持った方が幸せになるように、心を込めて作っています。
 

2010/10/16

秋といえば~


 秋といえば栗。
 そして
 芸術の秋、バスケット。
 
 間違えました。
 季節を問わず、栗のお菓子を街で見つけると買ってしまい、
 ウィーバーでなくても、長いモノを見つけるとバスケットに編んでしまう。。。
 栗もバスケットも1年を通して大好きでした。

 期末、期初の忙しい時期は、そろそろ終わりをつげようとしています。
 年末進行!!本腰を入れて編み始めようと思います。

 栗の上に載っているベース。。。
 裏側の加工がとても面白いのですが、それはまたの機会にでも。

2010/10/10

材料のはなし ‐ 自分仕様に変える


 【before】
 材料屋さんからかった材料。材はオーク。
 木目もはっきり見えません。
 このベースはイケていないかな~??



   そんなことはありません。



 【after】
  木目が活きるように色を塗ってみました。
  一番上のベースのみチェリー、2番目以降すべてオークです。
  色だって、木目だって自由~
 
 

 【補足:材料に手を加えるのは】
   私が手を加えるようになったのは。。。
  うぅ~ん。。。と思う材料が増えてきたから。
  
   気に入るように、手を加えてしまえ~とばかりに始めた作業ですが、
  手を加える時、私は、
  もとの素材よりナチュラルであること
  もとの素材より存在感はあるのに軽々としていること
  もとの素材よりエレガントであること
  などなどをイメージしながら作業を進めます。
  
   うまく表現できませんが・・・
  もとの素材を遥かに凌駕する!
  これが私が材料に手を入れる時の信条です。

  最後にこの自分で手を加える作業をするようになって
 どんな材料が手元に来ても、必ずそれを活かすバスケットを作ることが可能だ
 どんな素材もいい素材~
 と、思えるようになりました(むしろ、割れているなどの材料に巡り合った時、楽しくなります)。

 今、ご自身のもとに来た素材は、縁あってあなたのそばに来たものです。
 一度、この考え方をお試しください。

2010/10/09

材料のはなし ‐ ベース


  私のベース写真です(ほんの一部ですが…)。
 
  木の種類が違えば違う見た目になるのは当然ですが、
 同じ木の種類でも1枚づつ木目は違うし、醸し出す雰囲気が違います(人間のようですね~)。

  食料品や洗剤などの大量買いや買い置きはニガテですが、バスケットの材料は別です。

  この材料たちのお蔭で、
 「こんなバスケットを作りたい~」
 と、イメージが湧いたら、これらベースの中から
 イメージにあうベースを選び出し、作業にとりかかるこが出来ます。

  作品作りは研究と同じ。と、私は思います。
 アイディアやイメージが湧いたら、すぐとりかからなければ、それは、
 古いもの、ありきたりなものになってしまいます。